

高等学校を卒業できなかった方が、美容などの専門学校で技術の勉強をしたくても、高卒資格がないという理由で、これまでは入学することができませんでした。そこで従来の大学入学資格検定(通称、大検)制度を発展・簡略化させた「高等学校卒業程度認定試験」を平成17年度(2005年度)に制度化。合格者は大学・短大・専門学校の入学資格が与えられるだけでなく、高校卒業者と同等以上の学力があると認定され、就職、資格試験等に活用できるようになりました。
(経緯)
☆平成10年9月(1998年)文教・科学委員会
当時、様々な理由で、高校を中退せざるを得なかった人数は約11万人に及んでいました。この委員会で、松あきらは、再チャレンジを可能にするため、従来の大学入試検定試験より易しい「高等学校の卒業認定試験制度を作る事」を初めて文部省に要望しました。高校中退や中卒の方々が、大学はもちろんのこと専門学校を受験する場合も、大検合格が必要でしたが、内容が決して易しいものでないことから、多くの人が敬遠している現状があっての質問でした。しかし、政府からの答弁は、試験の内容について「非常にミニマム(最低限)な内容として設定されている」と決してよい反応ではありませんでした。
この委員会で、松あきらは“大検は大変ではない”との前回の政府答弁に「とんでもない」と反論。実際に周囲の複数の国会議員に大検の過去問題を見せた結果、決して易しい試験ではないことを認めたと強調。「生涯学習ですからやっぱり復活のチャンスがあってしかるべき」と高等学校卒業程度認定試験の制度化を主張しました。
この委員会で、松あきらはさらに「私は、仮に高校卒業の認定試験というものが別にあれば、これは本当に子供たちが多様な生き方ができると」「認定が受けられるという制度をつくれば、仮に専門学校へ行くにしてもあるいは専門学校へ行かないにしても、何か自分は挫折をしてしまって高校も出られなかったという一生の負い目もこれで救われる人もいるのではないか」と発言。
この委員会で、松あきらは「私は初当選以来、ずっとこの問題に取り組んでおります。しかし、今まで大検があるということで突っぱねられておりまして、大検、私が初めて質問したころは二十一科目受けなきゃならない、だんだん少なくなってきて、今は八プラス一ということで九科目の試験になりました」「今、不登校が十三万人、いやそれ以上と言われているこの時代で、私は、専門学校にも高校の卒業の資格がないと受けられないという、こういう現状を考えますと、大検よりも易しい高等学校卒業認定試験制度がぜひ必要である」と政府に迫ったところ、当時の文部科学副大臣より「文部科学省としても検討委員会を設置しなければいけない」と前向きな発言を引き出すことに成功しました。
☆平成13年5月(2001年)文教・科学委員会
この委員会で、松あきらは「20代後半でも50代でも勉強したい、高校の資格だけは欲しいといろいろな人がいます。早くしてください」と切望。政府参考人から「平成15年(2003年)までに高等学校の卒業と同等の学力を有することを認定する試験のあり方を検討中です」と具体的な年月を明示した答弁を引き出しました。
この委員会で、松あきらは「やっとやっと来年度(平成17年度)から高校卒業、程度とつくのが残念ですが認定試験が出来る」と発言。平成13年10月(2001年)厚生労働委員会、平成15年5月(2003年)国民生活・経済に関する調査会などあらゆる発言の機会をとらえ、高等学校卒業程度認定試験の制度化を唱えてきた結果でした。
この委員会では、松あきらの発言に対し、安倍総理から「社会で新しい可能性をつかめる社会こそが機会に恵まれ活力ある社会になってゆく。この観点からいろいろな可能性について探りたいと思います」と高等学校卒業程度認定試験の制度化について評価する声が寄せられた。
加えて、松あきらは「文科省は認定試験に合格しても最終学歴は高校卒にはならないといっています」「この「程度」という2文字をはずしていただけないか」と要望した。政府からは「これは卒業資格ですので「程度」を取るのは非常に難しい」「ただし高校認定試験合格ということは明記され高校と同じ扱いをするように文科省としても最大限の努力はいたします」との答弁を引き出した。
こうして、高等学校卒業程度認定試験は、かつての大検に比べ、
1.試験回数が年に2度になり、
2.16歳から受験できるようになり(但し18歳で合格者と見なす)、
3.受験科目は8又は9科目になり(全科目を一度に合格しなくてもよい。次回補充できる)、
4.高校在学中(定時制、通信制を含む)や休学中でも受験が可能になり、
5.合格者は大学、短大、専門学校、就職、各種資格試験の受験資格をもつことが可能になりました。
文部科学省の高等学校卒業程度認定試験の説明ページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/index.htm